私たちは、ともに祈ります。
ともに断食を終え、ともに食卓を囲みます。
イスラームは、「共同体」です。

個人主義が強くなるこの時代にあって、イスラームは私たちを再び「ともにあること」へと導いてくれます。礼拝では肩を並べて立ち、老いも若きも、富める者もそうでない者も、まったくの他人さえも、一つの方向へ心を揃えます。

ラマダーンの夕暮れ、ただ食べるのではありません。笑い声が響き、デーツが手から手へ渡され、水を飲むその一瞬さえ、祝福のように感じられます。

イスラームにおける共同体は、「所属するもの」ではなく、「共につくるもの」。
「アッサラーム・アライクム」と声をかけるたび、誰かのためにそっと祈るたび、私たちはウンマ(ummah)――国境も文化も超えた、魂の家族――を生きているのです。

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